トレンドマイクロは、法人組織の従業員に対してフィッシングメールの訓練を行うためのツール「フィッシングシミュレーション診断」を6月28日から無償提供すると発表した。
このツールでは、「従業員のボーナス支給」など詐欺メールや実際のアプリケーションからの通知を装ったメールなど10種類の日本語テンプレートを用意し、これを活用して訓練用の疑似フィッシングメールを作成できる。作成した訓練メールは、実施期間などを設定して対象の従業員に一斉送信する。その後、訓練メール内のURLリンクのクリックや、訓練用の疑似ログインページでのログイン情報の入力などの状況と、リンクをクリックしたリスクの高い従業員のメールアドレスなどを確認できる。
訓練メールの作成イメージ(出典:トレンドマイクロ)
同社は、2022年に約2100万件のフィッシングメールを検知したといい、技術的な対策に加えて従業員がフィッシングに気づくためのセキュリティ教育も求められると指摘している。
訓練結果のイメージ(出典:トレンドマイクロ)