味噌メーカーのマルコメは経費精算SaaS「楽楽精算」を導入し、各種申請にかかる作業時間を月間で約100時間削減した。また、これまで経費精算の紙書類が年間約1万5000枚発生していたが、今回の導入によって社内全体の紙書類の60%が削減される見込みだという。サービスを提供するラクスが9月5日に発表した。
楽楽精算は、スマホアプリから領収書を読み込むことで申請時の入力の手間を削減でき、紙の申請書の提出も不要になった。紙書類を削減できることで、経理担当者は書類の分類・整理や保管場所の確保といった非生産的な業務を軽減でき、決算業務など中核業務や直接部門への支援業務に充てる時間を確保できるようになる。
マルコメの経費精算の流れ
楽楽精算の導入前、主に経費精算を申請する営業担当者は、商談用のサンプル購入・外出時の駐車場代の領収書や、出張費用の精算が多く発生し、日常的に経費精算の申請を行う必要があった。また申請のたびにシステムへの受領日・金額・取引先の入力や、領収書の貼り付け、郵送などの手間が発生していた。
マルコメでは、申請の負荷や紙保管の負荷を改善だけでなく、インボイス制度や電子帳簿保存法への対応も重なり、電子化への機運が社内でも高まったことから今回の導入に踏み切った。