Qlik Technologiesは米国時間6月4日、フロリダ州で開催のグローバル年次イベント「Qlik Connect」で「Qlik Talend Cloud」と「Qlik Answers」を発表した。企業のAI導入を加速させるソリューションとして、今夏の利用開始を予定している。
Qlik Talend Cloudは、同社が2023年に買収したTalendの技術をベースにしたデータ統合機能。AIを運用する上でデータの信頼性を維持するために不可欠となる、広範なデータ品質とガバナンス機能を備える。「Qlik Cloud Infrastructure」上に構築され、「Qlik Analytics」とシームレスに統合されている。
また、より迅速で品質保証されたデータキュレーションのためのデータプロダクトや、組織全体のドメイン固有データの提供を強化するダイナミックなデータマーケットプレイスなどの新機能を導入している。ノーコード/プロコードに対応したデータエンジニアリングツールも提供する。加えて、「Qlik Talend Trust Score for AI」は、データの健全性を独自に評価し、AI対応における新たな基準を設定可能という。
Qlik Answersは、非構造化データから生成AIが回答を作成するナレッジアシスタントになる。ナレッジライブラリーやドキュメントリポジトリーなど、企業のプライベートなソースから信頼性の高いパーソナライズされた回答を提供し、即座に適切な洞察を得ることができる。既存システムとシームレスに統合でき、ユーザーは回答の出所などを確認可能となっている。
Qlik 最高経営責任者(CEO)のMike Capone氏は、「Qlik Talend CloudとQlik Answersの発表により、AIのビジネス価値を加速していく。これらの革新的な技術により、エンドツーエンドでテクノロジーに依存しないAIソリューションの市場機会に対応できるようになる」と声明を発表した。