広島銀行は、間接費を管理する基盤として「SAP Concur」を採用した。コンカーが6月18日に発表した。経費精算に関する作業のデジタル化・ペーパーレス化を進め、経費データの蓄積・分析によるコスト削減を見込む。
SAP Concurは、経費精算・経費管理「Concur Expense」、出張管理「Concur Travel」、請求書管理「Concur Invoice」といったクラウドサービス群を提供する。広島銀行は、電子帳簿保存法の対応だけでなく、経費精算・承認業務の工数削減、ガバナンス強化、継続的な業務改革支援といった点でSAP Concurを評価した。
従来、同行は領収書の行内確認を全て紙で行っていたため、支店から本部への領収書転送や入力内容の確認作業など、担当者の負担が大きかった。また、インボイス制度導入に伴い、受領した領収書の適格請求書の要件確認も課題となっていた。
同行は、SAP Concurの導入により、経費使用者と管理部門の業務時間を大幅に削減できると見込んでおり、導入後に検証を進める予定だ。