名古屋市に本社を置く名鉄百貨店は、「LINE」を活用したマーケティングプラットフォーム「MicoCloud(ミコクラウド)」を導入した。提供元のMicoworksが11月13日に発表した。
MicoCloudは、LINE公式アカウントを拡張した機能に加え、マルチチャネルでデータを収集し、顧客企業と消費者のコミュニケーションを支援する。加えて、コンサルティングから運用支援まで一気通貫で提供することで、顧客企業の成果創出を図る。
MicoCloudの画面イメージ
名鉄百貨店は、名古屋鉄道グループの中核を担う地元百貨店として、50〜70代の顧客層を中心に事業を展開している。従来、新聞折り込み広告やダイレクトメール(DM)を中心とした集客施策を行っていたが、インターネットを日常的に触れる消費者の行動変化を受けて、次世代顧客への訴求としてデジタル集客施策の強化に取り組んでいる。その中であらゆる年代において利用率が高いLINEを活用し、情報発信と来店促進を行うため、MicoCloudの導入に至った。
同社は、顧客の来店促進を目的として、LINE友だち限定クーポンを活用した集客施策を実施。クーポンの利用期間をハウスカード「名鉄ミューズカード」会員のポイント還元などの優待期間と重ねることで、相乗効果を図った。導入3カ月後でLINE限定クーポンの利用数が約3倍に増加しており、LINE公式アカウントに登録している顧客の来店数の増加に寄与していると見ている。
名鉄百貨店のLINE公式アカウントの友だち数は、MicoCloud導入時の約3.2万人から、3カ月後には約1.5倍の約4.8万人に増加した。デジタルチャネルの成長により、名鉄百貨店はより多くの顧客に対してリアルタイム性を生かした情報発信が可能となった。
LINEの運用成果