SQL

用語の解説

SQLとは

(エスキューエル,)
SQLとは、IBMが開発したSEQUELを起源にもち、リレーショナルデータベースを構築・運用するための言語として標準的に用いられている、データベース言語のことである。
SQLは、1970年代にIBMが開発したリレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)「System R」に、SEQUEL(シークェル)の名称で初めて実装された。 その後、アップグレード時に商標の関係で「SQL」に改称された。 SQLは、英文に近い記述でデータベースを容易に操作できるという操作性の高さを特徴としている。 そのため、1970年代のうちにデータベース言語の業界標準となり、各ベンダーからSQLに準拠した製品が発表された。 その後、独自の拡張仕様を採用するベンダーが増えたことから、製品の互換性を保つために、ANSI、ISO、JISなどによって国際標準規格が策定されるようになった。 2008年8月現在、標準SQL規格の最新版は、2003年に発表されたSQL:2003となっている。 SQLは、RDBMSに組み込まれて使用される。 SQLの仕様もRDBMSごとに独自の拡張が施されており、それぞれ異なるデータベース言語として提供されている。 主な例としては、PL/SQL(Oracle用)やTransact-SQL(SybaseやMicrosoft SQL Server用)、MySQL Query Browser(MySQL用)、PL/pgSQL(PostgreSQL用)などがある。 商用の製品もあればオープンソースソフトウェア(OSS)として公開されているものもある。 SQLで実行できる命令の種類は、主に、「データ定義文」、「データ操作文」、「データ制御文」の3種類に大別できる。 SQLでは、こうした命令を組み合わせることで、表(table)から特定の列(column)や行(row)を取り出したり、2つ以上の表を結び付けたりすることを可能にしている。 「データ定義文」(Data Definition Language)には、表の定義(CREATE文)や、表の変更(ALTER文)、不要になった表の削除(DROP文)などがある。 「データ操作文」(Data Manipulate Language)には、表に対するデータの照会(SELECT文)、挿入(INSERT文)、更新(UPDATE文)、削除(DELETE文)などがある。 「データ制御文」(Data Control Language)には、トランザクションの開始(BEGIN文)や、トランザクションの確定(COMMIT文)、トランザクションの取り消し(ROLLBACK文)などがある。 なお、XMLデータベースに対するXQueryは、RDBにおけるSQLと同様の役割を持っているといえる。

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