Amazon Web Services(AWS)は米国時間11月6日、「Amazon Elastic Compute Cloud」(Amazon EC2)に、「AMD EPYC」プロセッサを搭載した新たなインスタンスを追加したと発表した。これにより、特定のワークロードでコンピュートのコストを引き下げたいと考えている顧客により安価なオプションをもたらす。
同社は、汎用インスタンスの「M5」と、メモリ最適化インスタンスの「R5」に新たなインスタンス(それぞれ「M5a」と「R5a」)を追加し、現在のM5インスタンスやR5インスタンスに比べるとコストを10%抑えられるようにしたと述べている。同社によるとこれらのインスタンスは、現在のインスタンスで利用可能なコンピュート能力を使い切っていないワークロードに向けたものだという。
AWSのチーフエバンジェリストであるJeff Barr氏は同社のブログへの投稿で、「AWSは当初から選択(の幅広さ)と経済性に注力してきている」と記すとともに、「われわれはこれまでに67回の価格引き下げを実行するとともに、コストの引き下げに向けて絶え間なく努力を続け、AWSの価値を引き上げてきている」と記している。
Barr氏によると、M5aインスタンスとR5aインスタンスは、us-east-1(米国東部:バージニア北部)とus-east-2(米国東部:オハイオ)、us-west-2(米国西部:オレゴン)、eu-west-1(欧州:アイルランド)、ap-southeast-1(アジアパシフィック:シンガポール)の各リージョンにおいて、オンデマンドやスポット、リザーブドインスタンスの形態で同日より利用可能になっているという。また、汎用の「T3」インスタンスの低コスト版である「T3a」インスタンスも今後利用可能にする予定だという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。