IBM、「Workplace」のLinuxサポート強化に1億ドル投入へ

CNET News.com Staff

2005-02-18 15:13

 IBMは米国時間17日、今後3年間で1億ドルを投じ、WorkplaceソフトウェアのLinuxサポートを強化していく計画であることを発表した。

 同社によると、この資金は独立系ソフトウェアベンダー(ISV)/チャネル/パートナー向けのプログラムや研究開発、セールス/マーケティング、技術/インテグレーションセンターを支援するのに役立てられるという。

 IBMのWorkplaceソフトウェアは、JavaベースのWebSphere Portalソフトウェアを中心に構築されている。WebSphere Portalは、サーバからPC(WindowsまたはLinux)や携帯端末にアプリケーションや文書を配布するためのソフトウェアで、完全なグラフィック機能を備えるウェブブラウザに情報を表示でき、またオフライン状態でも利用可能だ。

 IBMは、顧客の間でLinuxの人気が高まっていることを受けて、今回の決定を下したと述べている。同社によると、多くの顧客が、WebSphere Portalやインスタントメッセージング、ウェブベースのファイル共有などのアプリケーションを稼働させるプラットフォームとしてLinuxを選択しており、Linuxを選んだ顧客の数は2004年に2桁のペースで成長したという。

 IBMのWorkplace, Portal and Collaboration Software部門でゼネラルマネージャを務めるAmbuj Goyalは、「顧客がLinuxの価値をデスクトップへ拡大する方法を探していることから、われわれはフルサポートのLinuxクライアントを新たな選択肢として提供すべき時がやってきたと判断した」と声明の中で述べている。

 同社は、このプロジェクトを実施した結果、Linuxで稼働する安価なアプリケーションが開発され、顧客の選択肢が広がると期待している。

 IBMのWorkplaceソフトウェアは、市場をリードするMicrosoftのOfficeと競合している。Workplaceの最新版は2005年第2四半期にリリースが予定されている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    Pマーク改訂で何が変わり、何をすればいいのか?まずは改訂の概要と企業に求められる対応を理解しよう

  2. セキュリティ

    従来型のセキュリティでは太刀打ちできない「生成AIによるサイバー攻撃」撃退法のススメ

  3. 運用管理

    メールアラートは廃止すべき時が来た! IT運用担当者がゆとりを取り戻す5つの方法

  4. セキュリティ

    AIサイバー攻撃の増加でフォーティネットが提言、高いセキュリティ意識を実現するトレーニングの重要性

  5. セキュリティ

    最も警戒すべきセキュリティ脅威「ランサムウェア」対策として知っておくべきこと

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]