サンフランシスコ発--Microsoft「Exchange Server」の次バージョンが2006年にリリースされる予定であることを、同社幹部が明らかにした。Exchange Serverは、電子メールや連絡先リスト、予定表などを管理するためのソフトウェア。
発表は、Microsoftのサーバ&ツールビジネス部門マーケティングバイスプレジデントAndy Leesによって、米国時間29日に行われた。Microsoftはこれまで、次期Exchange Serverが2006年か2007年にリリースされると述べてきた。同ソフトウェアは現段階では「Exchange Server 12」と呼ばれている。Exchange Server 12には、ボイスメールやFAXに対応するための新たな機能が追加される見込みだ。
Exchange Serverの現行バージョンは、2003年にリリースされた。マーケットで支配的な立場を誇る製品だが、近年は、IBM、Novell、Sun Microsystemsやその他の企業との競争が激化している。
Leesは、Intelが開催した新世代「Xeon」プロセッサの発表イベントで講演を行い、次期「Exchange Server」の計画を明らかにした。同イベントでは、64ビット機能に対応し、大容量メモリを容易に利用できるように設計されたハイエンドモデルのXeonプロセッサが発表された。また2006年には、デュアルコアのXeonが登場する見込みだ。
Exchange Server 12は、64ビット拡張機能およびデュアルコア技術の両方に対応すると、Leesは明らかにしている。
2006年にはほかにも、「Commerce Server 2006」「Host Integration Server 2006」「BizTalk Server 2006」「Virtual Server」の第2版がリリースされるが、すべてが新プロセッサの機能をサポートするという。「Microsoft Operations Manager」も、同プロセッサの機能に2006年から対応することになる。
Leesによれば、Windowsオペレーティングシステムは、「Visual Studio 2005」のプログラミングツールや「SQL Server 2005」データベースとともに、今年中に新プロセッサの機能をサポートするようになるという。
デュアルコアプロセッサを利用してデータベース製品を稼働させるユーザーに対して、Microsoftはコスト面の優位性をアピールしやすい。Oracleは、製品価格をコンピュータが搭載しているプロセッサコアの数をもとに決定しているので、通常製品をデュアルコアチップにアップグレードすると、ユーザーは2倍の額を支払わなければならないことになる。一方、Microsoftの製品価格はプロセッサソケットに基づいており、デュアルコアチップを搭載しても価格は変わらないという強みがある。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。