弥生(平松庚三社長)は、業務ソフト「弥生」シリーズのパッケージ版で初めてネットワーク(LAN)に対応した「弥生会計 05 NE(ネットワーク・エディション)」を、5月20日から出荷開始する。主なターゲットは、従業員規模30人から300人程度の中規模事業所で、初年度販売目標は1000本。
「弥生会計 05 プロフェッショナル」から給与明細書作成機能だけを除き、他の全機能を搭載。シリーズのコンセプト「かんたん・やさしい」を継承しながら、新たにネットワークとマルチユーザーに対応した。ネットワーク上の会計データに複数のパソコンから同時にアクセスでき、作業効率が大幅に向上する。また、Microsoft SQL Serverをデータベースシステムとするクライアント/サーバー型アプリケーションとして、データの堅牢性も確保した。
このほか、複数の会計データのバックアップデータを作成する「一括バックアップツール」や、データ送受信などの「つながる」機能を搭載する。
ラインアップは、(1)WindowsPC2台で使える2ライセンス版(MSDE)、(2)Microsoft SQL Server上で動く3、5、10ライセンス版――の2つ。3、5、10ライセンス版には、Microsoft SQL Serverを含む「with版」と、含まない「for版」の2タイプを用意した。
価格は、「弥生会計 05 NE 2ライセンス」が37万8000円(年間サポート料金6万3000円)、「弥生会計 05 NE 3ライセンス for SQL」が50万4000円(年間サポート料金8万4000円)、「弥生会計 05 NE 3ライセンス with SQL」が65万1000円(年間サポート料金8万4000円)など。販売は、ネットワーク知識の豊富な訪問販売系チャネルが中心となる。
同社はネットワーク対応の「NE」ラインを中規模事業所向けのハイエンド業務ソフトと位置づけ、今後、全製品(弥生給与、弥生販売、弥生顧客)に拡張していく方針。新たに販売企業を募集し、パートナーチャネルの構築・強化を図る。