3PARが容量設計不要のストレージに遠隔コピー機能を追加

日川佳三(編集部) 2005年04月13日 21時41分

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 ストレージ・ベンダーの米3PARdataは5月、キャパシティ・プランニング(容量設計)が不要な同社のストレージ製品「InServ Storage Server」と組み合わせて使う災害対策用の遠隔バックアップ・ソフト新版「3PAR Remote Copy 2.2」を出荷する。国内の販売代理店はネットワンシステムズと日商エレクトロニクス。

 InServ Storage Serverは、ユーザーが実際に使う分だけの領域をデータ領域に割り当てるユーティリティ・ストレージの概念を実装したストレージである。使い続けてデータが増えれば、それに伴ってディスク領域が自動的に増えていく。このメリットは、無駄なストレージを買わずに済むほか、キャパシティ・プランニングが不要になる点だ。同社はこの仕組みをシン・プロビジョニングと呼ぶ。

米3PARdataの社長兼CEOであるデイヴィッド・スコット(David Scott)氏

 具体的には、こうだ。まず、データ領域を拡張するための専用のディスクを一定量プールしておく。既存のデータ領域に新たな書き込みが発生するたび、プールしておいた拡張用のディスク領域の一部を割り当て、データ領域の容量を増やす。拡張用のディスク領域が減った場合は、新規に拡張用ディスクを追加していく。一連の作業のうち、メンテナンスなどの人件費が発生するのは、サポートを担当する企業が新規に拡張用ディスクを補充する作業だけであり、ユーザー企業は何も考える必要がない。

 従来は、将来のデータ量の増加を見据え、個々の業務アプリケーションごとに実際に利用しているサイズよりも大きな容量のディスクをあらかじめ購入しておくのが一般的だった。この状況を米3PARdataの社長兼CEOであるデイヴィッド・スコット(David Scott)氏は「企業が実際に使っているのはストレージ容量の25%に過ぎず、75%が無駄な投資になっている」と指摘する。キャパシティ・プランニングにかかる専門家の人件費もかかっていた。

 その他の主な特徴は以下の通り。InServは筐体内部にメッシュ型のバックプレーンを搭載する。別途FibreChanelスイッチを用意することなく、サーバを直接InServに接続する仕組みである。SANスイッチなどを必要としない。InServが備えるFibreChanelポートは、1ノードあたりサーバ接続用とディスク接続用を合わせて24ポート。最大構成の8ノード時に合計で192ポートのFibreChanel接続が可能になる。FibreChanelに加えイーサネット・ポートを搭載する。

 今回新たに出荷を始める遠隔バックアップ・ソフトの3PAR Remote Copyは、イーサネット経由でTCP/IP上の独自プロトコルを用いるブロック型データ転送ソフトである。3PAR Remote Copyを導入することで、遠隔地同士の間で、リアルタイムにデータを同期させる運用やスケジュール・コピーが可能になる。3PAR Remote Copy新版では、1カ所のInServに他の複数のInServのデータをコピーする機能を追加した。

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