日立コミュニケーションテクノロジーは4月19日、大容量SIP対応IPテレフォニーサーバの販売を開始した。税込み価格は6300万円から(IP電話機6000台構成で、電話機の価格は含まない)。4月28日に出荷を開始する。
同テレフォニーサーバは、呼制御を担当するテレフォニーマネージャーTM16000と、従来回線を収容するテレフォニーユニットTUMで構成される。TM16000にはIP電話機を1万6000台まで収容でき、「センター拠点に設置すると、大規模な企業内IPセントレックスを構築することが可能」(同社)。また、複数のTM16000を共通線接続することで、さらに規模を拡大できる。SIPに準拠しており、業界最大級の企業向けSIPサーバとしても運用可能という。TUMは、局線や一般電話機を最大128ポートまで収容できる。
TM16000は、制御部と電源部の二重化が可能で、障害発生時にも通話を中断しない。また、TM16000とTUMはLAN回線を二系統収容できる。そのため、基幹ネットワークで障害が発生しても、「LAN回線を切り替えてサービス停止を最小限に抑えられる」(同社)。
同社では、年間1000システムの販売を見込む。
また、同社は同日、FOMA/無線LANデュアル端末とテレフォニーマネージャー間の接続制御を行うモバイルコンバータVS-3000Fの販売も開始した。同コンバータを導入すると、「社内では無線IP電話を、屋外ではFOMAを利用可能な端末により、いつでも、どこでもスピーディーにコミュニケーションできる」(同社)モバイルセントレックス環境が実現する。