NECシステム建設は4月11日、IPテレフォニー導入を検討している企業を対象としたパッケージ「モバイルセントレックスFOMA『N900iL』おまかせバリューパック」の提供を開始した。
N900iLは同社の提供するFOMA端末で、無線LAN機能を内蔵しているという特徴がある。屋外では通常のFOMA端末として利用しつつ、屋内ではIP電話端末として活用するということができるため、ユーザーは社内外を問わずにかかってきた電話の対応などが行える。同社はこれを「UNIVERGE“FOMA”連携ソリューション」として提供しているが、今回のパッケージはこのソリューションの導入モデルをパッケージ化したものだ。
IPテレフォニーは注目を集めているが、従来のPBXと比べると導入時の検討要素が多く、効果的な導入を行うのが難しいとされている。そのため、同社では従来のテレフォニーを一括で入れ替えるのではなく、導入効果の高い部分から段階的に移行するマイグレーションを提案しているという。このパッケージも、小規模での導入スタートが可能なマイグレーションを進めるための導入モデルのパッケージとなっている。
10から100ユーザーまで、マイグレーション型や検証導入、クローズド・オフィス型から大規模なモバイルセントレックス型までをカバーするパッケージとなっており、100ユーザーを超える場合にはカスタマイズも可能。パッケージ料金にはネットワーク設計費や工事費から、ハードウェアなど導入に必要なものの全てが含まれている。