「オープンソースソフトの利用で小学校のPC費用を半分に」--英調査結果

Graeme Wearden (ZDNet UK)

2005-05-10 21:07

 フリーで非プロプライエタリなソフトウェアを教育現場で使用することのメリットについて調査した結果を、英国のある技術関連組織が今週発表する予定だ。オープンソースコミュニティはその結果に大きな期待を寄せている。

 同調査は英国教育工学通信協会(BECTA)が実施したもの。London Times紙によると、Microsoftをはじめとするソフトウェア企業から製品を購入して使用したり、サポートを受けたりすることをやめれば、小学校はPC費用を約半分に削減できると、同調査は結論付けているという。

 BECTAの調査結果は、現地時間13日に発表される予定だ。しかし、ZDNet UKがすでに伝えているように、4月中旬に行われたあるワークショップで同調査の中間報告が行われている。パネラーとして出席した教育関連のIT専門家らは、オープンソースソフトウェアを利用することによりサポートやハードウェア、ソフトウェアの費用を安く抑えられるという報告に耳を傾けた。また、参加者はオープンソースを受け入れるうえで障害となり得る事柄についても議論した。

 Microsoftは現在、学校が最大2万8250ドル(1万5000ポンド)の助成金を受け取れるようにするための契約を、英国教育省と結んでいる。そのため、Microsoftとの関係悪化を避けようと、学校側がオープンソースプロジェクトを中止しているのではないかという声が上がっている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    Google が推奨する生成 AI のスタートアップガイド、 AI を活用して市場投入への時間を短縮

  2. ビジネスアプリケーション

    生成 AI 「Gemini」活用メリット、職種別・役職別のプロンプトも一挙に紹介

  3. ビジネスアプリケーション

    AI活用の上手い下手がビジネスを左右する!データ&AIが生み出す新しい顧客体験へ

  4. セキュリティ

    MDMのよくある“12の悩み”を解決!Apple製品のMDMに「Jamf」を選ぶべき理由を教えます

  5. ビジネスアプリケーション

    グーグルが Gemini で示す生成 AI の可能性、ビジネス変革を促す 4 つのセッションを確認

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]