NECは5月30日、WindowsとLinx用のクラスタソフトウェア「CLUSTERPRO」の新製品である「CLUSTERPRO for Windows Ver8.0」ならびにオプション4製品を発表した。5月31日から順次出荷される。
「CLUSTERPRO」は複数のサーバを相互に接続し、そのうちの1台が停止してもシステム全体は停止させないための高可用性を実現している。また、接続するサーバ台数を増やすことでクラスタシステムを拡張できるミドルウェア製品だ。IDC Japanが3月に発表した「2005年HAクラスタリング/バーチャライゼーションソフトウェア市場」によると、Windows、Linux用クラスタソフトウェアとしては国内最大のシェアを有している。
今回発表された新バージョンでは、マイクロソフトの64ビットOSである「Microsoft Windows Server 2003 Standard x64 Editions」および「Microsoft Windows Server 2003 Enterprise x64 Editons」の日本語版に対応した。
また、ディザスタリカバリ用途での利用が増えているデータミラー型クラスタ構成時に、ミラーディスク間のデータフルコピーの所要時間を従来製品比約30%高速化することで、利便性を高めている。フェイルオーバーの高速化やパブリックLAN監視機能の拡張をはじめとする基本機能も強化されている。
価格および出荷時期は「CLUSTERPRO for Windows Ver8.0」本体は、「共有ディスク型 IA32、x86_64(EM64T)対応版」が60万円から、「共有ディスク型 IPF対応版」が120万円からで、ともに5月31日から出荷予定となっている。また「データミラー型 IA32、x86_64(EM64T)対応版」は60万円から、「データミラー型 IPF対応版」は120万円からで出荷は9月30日を予定している。各種オプションおよびスタートアップキット等も、5月31日と9月30日に分けて出荷される。
同社では「CLUSTERPRO for Windows Ver8.0」に関して、今後3年間に国内で6000ライセンスの販売を見込んでいるという。