クマヒラ(熊平雅人社長)は、電磁波による情報漏えい・誤作動を低減させる「シールドサーバーラック」を6月2日に発売する。価格はオープンプライス。
4月1日からの個人情報保護法の施行を受け、情報資産(データ)を集約するサーバーに対するセキュリティ確保への要求が高まるなか、サーバーの誤作動や故障を引き起こす電磁波(サイバーテロ)への対策が急務となっている。
新製品は、こうした情報資産セキュリティ対策を支援するもので、300MHz−1000MHz帯において30dB以上の電磁波シールド性能を発揮する。
主な特徴は、(1)側面貫通管構造により、シールド性能を落とすことなく、ラック間のケーブル配線やラックの連結・増設、光ケーブルなどの引き込みが可能、(2)電磁吸収体を設置することにより、サーバーから出る電波を吸収し機器同士の干渉障害を低減、(3)同社の管理システム「GG-1」を利用することで、ラックの開閉・履歴やサーバールーム全域における入退管理セキュリティの一元化が可能、(4)床シールド空調ハニカム、扉部パンチング開口部から吸気し、強力なファンによって天井から排気することで内部温度を適正に維持―─など。
なお、シールド性能50dB以上クラスに対応した製品も近日中に発売する予定。