IBMは、Advanced Micro Devices(AMD)のOpteronプロセッサを搭載したブレードサーバの販売を開始した。同サーバは、Intelプロセッサが主流を占めるこの分野で、AMDのプロセッサを使用した2つめの製品となる。
IBMは、AMDが4月に行ったデュアルコアOpteronのリリースに合わせて、同プロセッサを搭載するブレードサーバを発表しており、数週間にわたって同社ウェブサイト上でプロモーションを行っていた。そして、この製品は同社のBladeCenterの1モデルとして15日に発売になった。
エントリーモデルのLS20は、2GHz動作のOpteron 248プロセッサと1GBのメモリを搭載し、2259ドルで販売されると、IBMでは述べている。また2GHzのデュアルコアOpteron 270を搭載したシステムは、3649ドルになる。両システムとも、Opteronを2基搭載可能となっている。
ブレードサーバは、「ブレード」と呼ばれる薄型のシステムボードを単一のシャーシ上に並べた構造をしており、電源装置やネットワーク接続などのインフラ部分を各ブレードが共有する形になっている。ブレードサーバの市場はサーバ市場全体よりも急速に成長しており、IBMはこの分野で首位に立っている。
IBMは大手コンピュータメーカーのなかでも真っ先にOpteronの採用を決めたが、Sun MicrosystemsやHewlett-Packard(HP)などのライバルメーカーに比べると、実際の搭載に関しては消極的だった。また、DellもOpteron採用についてAMDと広範囲にわたる話し合いを行っているが、いまだにIntelチップ一本やりだ。
SunとHPでは、Opteronを主流の計算処理用途に適した選択肢として売り込んでいるが、それに対してIBMは、技術系の高性能コンピューティングに最適な製品としてOpteronを位置付けている。IBMによれば、同社の「Cluster 1350」という製品は、実際にLS20上で利用可能だという。Cluster 1350は、多数のコンピュータを結びつけて1つのスーパーコンピュータとして動作させる製品だ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向 けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ