マイクロソフトは7月12日、車載情報端末向けOSの新版「Microsoft Windows Automotive 5.0」を、自動車メーカーや車載情報端末メーカー、車載情報端末開発者に提供開始した。
Microsoft Windows Automotive 5.0は、組み込み機器向けOSの「Windows CE 5.0」をベースにしている。米Microsoftと共同体制のもと、日本の開発チーム主導で開発した。
同製品はコンポーネント化されたリアルタイムOSで、1DINカーオーディオから高機能ナビゲーションまで「あらゆる車載情報端末の開発が可能」(マイクロソフト)。仮想メモリ空間をWindows CEよりも広げ、高機能化する車載情報端末に対応する。「Internet Explorer 6」相当のブラウザコンポーネントも備え、コンテンツプロバイダが求める高い表現力を提供できるという。DirectShow APIによる各種メディア用アプリケーションの作成や、著作権管理技術Windows Media DRMの利用も可能である。
また開発者向けにインターフェース作成ツール「Automotive User Interface Toolkit(AUITK)」や開発環境「Automotive System Tools(AST)」を提供する。これにより、「開発効率の向上と開発コスト低減が実現する」(マイクロソフト)。