古河電気工業は7月15日、拠点側IPSecリモートアクセスルータの新モデル「FITELnet-F80」の発売と、既存モデル「FITELnet-F100」に対するIPSec対地数(ピア数)増加と性能向上を行うと発表した。それぞれ発売は8月31日からとなる。
FITELnet-F80は、既存のFITELnet-F100をベースに、コストパフォーマンスを向上させたモデル。IPSecの基本機能に加え、機器/回線冗長による信頼性確保を狙ったVirtual Router Redundancy Protocol(VRRP)-WAN側監視連携機能も備える。サービス品質(QoS)機能、仮想LAN(PortVLAN、TagVLAN)機能などを備える。
改良版のFITELnet-F100は、既存モデルで32だったピア数を100に増やし、拠点側ルータとしてだけでなくセンター側ルータとしての使用も可能とした。
いずれも、IPv6に対応しており、スループットはIPSec(3DES)で90Mbps以上ある。FITELnet-F100については、8月31日の機能強化でIPSec使用時のショートパケット性能を旧版の約2倍に高める。そのほかには、両モデルともステートフルインスペクションファイアウォール機能、IPSec負荷分散機能に対応している。
税別価格は、FITELnet-F80が7万6000円、FITELnet-F100が11万円。オプションのISDN(BRI)対応版FITELnet-F100は12万5000円。