日本アイ・ビー・エム(日本IBM)は8月3日、IPネットワークに接続可能な新型NAS装置「IBM TotalStorage N3700」を発表した。8月26日に出荷を開始する予定。税別価格は329万7000円から。
N3700の最大記憶容量は16.8Tバイト。72Gバイト、144Gバイト、300Gバイトという3種類のファイバチャネル対応ハードディスクを使用できる。NFSやCIFSなどのファイルシステムをストレージ側に持たせるNAS接続のほか、ファイルシステムをサーバで提供するiSCSI接続にも対応している。
IPネットワークに接続できるため、ネットワーク接続用ケーブル、スイッチ、カードといった周辺機器の調達価格は、ファイバチャネル対応製品に比べて安価。また、既存のIPネットワーク関連設備を活用することも可能。
筐体内でのコピーや遠隔地とのミラーリングなど、バックアップ機能を備え、データ改ざん防止機能も提供する。対応OSは、AIXなどのUnixと、LinuxおよびWindows。
なお、N3700は、米IBMと米Network Applianceが結んだストレージ製品を対象とする戦略的提携にもとづく最初の製品だ。「IBM TotalStorage Nシリーズ」としてはエントリーモデルであり、今後はミッドレンジおよびエンタープライズ向けの製品も提供していく。