テルストラがVPLS使う国際イーサネット接続サービスをアジア太平洋地域で開始

奥隆朗(編集部) 2005年08月30日 20時26分

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 テルストラ・ジャパンは8月30日、アジア各国に複数の拠点を持つ企業や通信事業に向け、アジア太平洋地域を結ぶ「国際イーサーネット・サービス」を開始すると発表した。シンガポール、台湾、中国、日本、香港をつなぐ。VPLS(Virtual Private LAN Service)と呼ぶ、MPLS(Multiprotocol Label Switching)網上でレイヤ2スイッチをエミュレーションする技術を用いてIP-VPNをイーサネットに置き換える。

テルストラ・グローバルビジネス・アジア リージョナルディレクター ジョン・パイタリディス氏

 VPLSは、IP-VPNを実現する方法の一つであるMPLSの仕組みを利用して、イーサネット・フレームを転送する技術である。VPLS網内部は、マルチポイントとマルチポイントとの間のメッシュ型接続となり、MACアドレスを学習する。このため、VPLS網を、あたかもレイヤ2スイッチであるかのように利用できる。イーサネット・フレーム自身にラベルを付与することで、MPLSがラベルスイッチする。

 従来、海外拠点との接続には、高価な専用線か、または安価だがIPを使うしかないIP-VPNが用いられていた。IP網を利用した広域イーサネット接続サービスや今回のVPLSは、IP-VPNと同等の料金で柔軟なネットワーク構成を実現できるのが特徴だ。通信事業者はMPLS網を持つだけで、MPLS網をIP-VPNサービスにもVPLSサービスにも使い分けられる。

 国際イーサーネット・サービスの契約帯域は1000/100/10Mビット/秒の3種類を用意する。アクセス回線には国内の広域イーサネット接続サービスを利用可能である。従来、海外拠点の接続に多用されてきたATM(非同期転送モード)は、45Mビット/秒など扱い難い特定の帯域幅での増設を余儀なくされる上に、最大622Mビット/秒までしか利用できなかった。国際イーサーネット・サービスでは、「東京と上海を2Mビット/秒で接続した場合、国際専用線サービスと比べて30〜40%のコスト削減になる」(アジア地域のディレクターであるジョン・パイタリディス氏)。

 今後は、国際イーサーネット・サービスを、北米地域を含むサービス未提供地域にも順次拡大する。

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