大日本印刷(DNP)は9月14日、ICカードを使ってパソコンからの情報漏えいを防止するセキュリティソフト「エンドポイント・セーバー」を発表した。10月末より企業向けに販売を開始する。
エンドポイント・セーバーは、同社が提供するパソコン用セキュリティソフト「TranC'ert」の機能を絞り込み低価格に設定、新たにSSFC対応機器との連携機能を追加した製品だ。
利用方法は、まずソフトの導入時に利用者のICカード情報を登録する。その後、PCの電源投入時に登録済みのICカードをカードリーダーにセットし、カードにPIN(暗証番号)を入力しなければパソコンが起動しないシステムだ。
ICカードリーダーからICカードが取りはずされた場合、瞬時に画面表示を停止し、キーボードやマウスからの操作も受け付けなくなる。職場への入退室チェックや社員食堂などに同じICカードを利用することで、離席時には必ずICカードを携行することになるため、セキュリティ効果も大きく向上する。また、SSFCフォーマットに対応しているため、ゲートメーカー各社から発売が予定されているSSFC対応ゲートシステムとの連携も可能だ。
動作環境はOSがWindows2000 Professional SP4または WindowsXP Professional SP1/SP2、メモリ128MB以上となっており、対応ICカードはFelicaのみとなっている。
DNPでは価格をPC1台あたり4000円前後で販売する予定だ。500人規模の企業の場合、エンドポイント・セーバーと対応ICカード、対応読取機を含めて450万円程度でシステム構築が可能になる。同社では、2年間で3億円の売上を見込んでいる。