米シマンテックは、エージェントレス型セキュリティソフトウェア会社の米バインドビュー・デベロップメント(バインドビュー)を買収する契約を締結した。買収金額は現金約2億900万ドル。買収完了には関連法規への準拠とバインドビュー株主による承認が必要で、06年第1四半期中に完了する見込み。
この買収により、シマンテックはポリシーコンプライアンスと脆弱性管理に関する包括的かつエンドツーエンドのソリューションを提供可能となり、ユーザーはエージェントベースかエージェントレスの、どちらの技術に基づくアーキテクチャーも選択できるようになる。
シマンテックのエージェントベースの技術によるアーキテクチャーは、コンプライアンスおよび脆弱性管理に必要なすべての機能を提供するため大企業向き。一方、バインドビューによるエージェントレスのアーキテクチャーは、大人数のITスタッフを必要としないため、会社全体で使用中のWindowsデスクトップPCなど、より分散した多くのシステムの管理を行える。両社の合併後、シマンテックは包括的かつエンドツーエンドのポリシーおよび脆弱性管理ソリューションを提供できることになる。