Microsoftは、スパイウェア対策ツール「Windows AntiSpyware」をWindows Vistaとともに提供する。同社のTrustworthy Computing最高責任者であり、来日中のScott Charney氏が10月27日に明らかにした。
Scott Charney氏 |
AntiSpywareは、Microsoftが2004年に買収したGIANT Company Softwareの技術を元に開発されている。現在、AntiSpywareは英語版のベータ版が公開されている。
またScott氏は、ウイルス・スパイウェア対策ツールで一般ユーザー向けの「Windows OneCare」と企業向けの「Windows Client Protection」は同時にはリリースされないだろうとの見通しも明らかにしている。
OneCareは今年ベータ版が公開されており、Client Protectionのベータ版は今年末までに公開されると見られている。Client Protectionは、GIANT Company Softwareのスパイウェア対策技術と、2003年に買収したGeCadのウイルス対策技術をベースにしている。
Microsoftがウイルス対策分野に参入することについて、Scott氏は「多くのセキュリティ専門ベンダーから製品が投入されているが、ウイルス対策ソフトを使っていないユーザーはまだまだ多い。ウイルス対策ソフトの市場は参入する余地があると思う」と説明している。
Scott氏は、同社のTrustworthy Computing(信頼できるコンピューティング)イニシアティブを統率しており、同社のセキュリティ戦略グループのリーダーである。