Windowsのオンライン化
Microsoft Liveには、新サービスだけでなく、以前はMSNブランドの下で提供されていた複数の製品も含まれる。Microsoftによると、MSN.comは「プログラムされた」コンテンツのサイトとして存続するという。一方のWindows Liveはよりパーソナライズされたサービスとして提供されると、同社はいう。
壇上でWindows Liveのデモを行ったMicrosoftのバイスプレジデントBlake Irvingは、「使い方も簡単だ。ライブで利用できるうえ、すべてを自分中心に設定できる」と語った。ところがデモは途中で失敗し、Irvingは「デモをしたことのある方にとっては、おなじみの光景だ」と冗談を述べて会場を笑わせた。
Irvingは数分後にデモ環境を立ち上げ直し、サイドバーを使ってRSSフィードを購読する方法や、ポッドキャストを読み込む方法、パーソナライズされたWindows Liveホームページに検索クエリを入力する方法を紹介した。
Windows Liveホームページには、社内のSharePointサーバや最近開いたファイルなど、ウェブを介して利用するわけではないコンポーネントに関しても情報を追加できる。Irvingはまた、ユーザーが自分のPCの状態をチェックしたり、ウイルスのスキャンや除去を行ったりできる無償ツールの「Windows Live Safety Center」も紹介した。
Windows Liveには、Hotmailなどの各種アカウントに接続できるAJAXベースのメールクライアントが含まれている。その概観はMicrosoftの電子メールアプリケーションOutlookと似ており、フィッシング詐欺につながる可能性のあるメールを受信すると警告を発するなどの機能をもつ。
また「Windows Live Messenger」プログラムでは、従来型のIMとともにソーシャルネットワーク機能が提供され、IMリストに登録した相手の状況が把握できるようになる(ユーザーは相手のリストに登録されたくない場合は、これを拒否することも可能)
デモンストレーションのなかで、 IrvingはWindows Live MessengerのVoIP機能を使い、PCから通常の固定電話を呼び出すところを披露した。
さらに、希望者には新しい名刺機能も提供される。この機能を使えば、オンラインやPC内部にある連絡先情報が更新された場合、すぐにそれをアップデートすることが可能だ。
Windows Liveに含まれる一部のソフトウェアは現在ベータテストの最中で、その他の新しいMessengerなどは12月にテストが始まる予定だと同社幹部らは説明した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ