東芝は12月5日、米国時間12月3日にカリフォルニア州サンノゼのカリフォルニア州第一審裁判所で開かれた訴訟の陪審評決を無効とし、再審理をすることが受理されたと発表した。
問題となった訴訟は、東芝がフラッシュメモリに関して米Lexar Mediaの技術を不正使用したとして訴えられていたもの。10月14日、カリフォルニア州サンノゼのカリフォルニア州第一審裁判所は東芝側に4億6500万ドルの支払いを命じる判決を下していたが、この判決に対して東芝は陪審評決の見直しを求める申し立てをしていた。
今回下された決定は、トレードシークレット(営業秘密)の不正使用に基づく不当利益と、忠実義務違反に基づく損害賠償(利息を含む)、忠実義務違反に基づく懲罰的損害賠償の算定、という3点において十分な証拠が提出されておらず、算定額も過大であるというもの。そのため4億6500万ドルの損害賠償などの支払いを命じる陪審評決を無効として、それぞれの算定について法定での再審理をするとしている。
支払いを命じる陪審評決は無効となったが、トレードシークレットの不正使用や忠実義務違反はなかったという主張は認められなかった。今後はこの2点に関して再審理をする。