NECは12月22日、同社の開発したIPマルチメディアサブシステム(IMS)基盤がNTTドコモに採用されたと発表した。NTTドコモは同基盤上で「プッシュトークサービス」を提供していく。
IMSは、共通のSIPセッション上で多くのサービスを実現可能とし、音声通話とデータサービスを統合させる技術である。NECでは「IMSという共通のサービス基盤を導入することで、通信事業者は今後IPネットワーク向けアプリケーション開発をより迅速に、かつ低コストで実施できるようになる」としている。
NECのIMS製品群は、第3世代無線インターネット関連の団体である3GPPや3GPP2によって標準化された技術を利用し、IPおよびSIPをベースに、携帯電話用パケット網で新しいマルチメディアサービスを実現する。ブレードサーバ向けボード規格Advanced TCA(ATCA)や汎用サーバなどのマルチプラットフォームに対応しており、信頼性も高いという。
今後、ITU-T/TISPANのNGN標準、IPv4およびIPv6の両アドレス体系でのサービス展開など、機能の強化を進める。