NTTコムウェア(今井郁次社長)は、性能を向上し、周辺環境を拡張したLinuxベースのマイクロ・サーバー「L-Box」の新版を2月1日に発売する。価格はオープンで、NTTコムウェアと販売代理店を通じて販売する。
大きさ119mm×68mm×98mm、重さ267gと小型・軽量なLinuxサーバー「L-Box」を、ハードウェアを中心に強化。CPUクロックを200MHzから240MHzへ、メモリを32MBから64MBへ、内蔵ストレージを32MBから128MBへそれぞれ向上させたほか、内蔵時計バックアップ機能を新たに搭載し、電源供給が断たれた後も時刻データを48時間以上保持できる改善した。
ソフトウェアについては、カーネルを2.4.18から2.4.28に変更し、セキュリティを向上。また、無線LANカード専用だったCFカードスロットを、他の用途でも使えるよう汎用化した。このほか、開発環境面の拡張、サポートホームページの充実などを行った。
今後は、新しい「L-Box」をさまざまな組込システムのプラットフォームとして提供し、RFID、ユビキタス技術など複数の要素を組み合わせた技術を取り入れた広範囲なシステム開発を行う。また、「L-Box」をプラットフォームに用いた短期間・低コストの組込システムを提供するとともに、「L-Box」のオーダメイド開発により顧客のニーズに幅広く対応する。