NTTデータは、2月に施行される預金者保護法に向け、偽造キャッシュカードやスパイウェアなどによる不正取引を検知・防止する「ATMロック解除サービス」「通知メールサービス」を3月から提供開始する。
「ATMロック解除サービス」は、主に、偽造キャッシュカードやスパイウェアなどによる不正取引を、未然に防止することを目的としたサービス。平素は、ATMでの取引や、あらゆるチャネルからの資金移動などが利用できないようにロックしておき、預金者がそれらを利用する際に、携帯電話を利用して指定口座のロックを解除する。これによって、預金者が知らぬ間に不正取引が行われるのを防止する。
利用にあたっては、同サービスで利用する携帯電話を預金者が事前にNTTデータのセンターで登録(操作できる端末を固定)。センターへのログインは、登録した携帯電話からに限定するとともに、預金者が決めたパスワードを併用する2要素認証を採用する。
「通知メールサービス」は、主に、偽造キャッシュカードやスパイウェアなどによる不正取引の被害を極小化することを目的としたサービス。ATMでの預金引き出しや暗証番号誤り、資金移動などの情報を預金者に通知することで、早期に不正取引を検知し、対処を講じることもできる。
金融機関は、預金者に通知したい情報をNTTデータのセンターへ送信し、センターでは、預金者が事前に登録したメールアドレスに対し、金融機関から受信した情報を送信する。定期満期の案内など、取引の通知以外の用途にも利用可能。