日立製作所など3社は2月28日、位置検知システムとバーコード読み取り機能を連携した「倉庫管理ソリューション」を発表した。日立、日本シンボルテクノロジー、東北システムズ・サポートが共同開発した。
日立が提供する、無線LANを利用した位置検知システム「AirLocation」と、日本シンボルテクノロジーのバーコード読み取り機能付き携帯情報端末(PDA)「MC50」を組み合わせる。東北システムズ・サポートが両製品を連携するソフトウェアを開発した。
倉庫管理者などがPDAを使って保管物のバーコードを読み取ると、位置検知システムがバーコードと位置情報を関連付けし、倉庫内の見取り図とあわせてPDA上に表示する。これにより出荷や在庫管理の効率が上がるという。棚ラベルなしで保管物の位置情報を把握できるため、車両や建設部材、大型の医療機器を管理する際などに役立つとしている。
PDAは、バーコードのほか2次元コードなどの読み取り機能を備える。対応OSは「Windows Mobile 2003」。位置検知システムはIEEE802.11bに準拠する。
日立と東北システムズ・サポートでは、4月より倉庫管理ソリューションの販売を始める。またこれに先立ち、3月7日から東京国際展示場で開催される「RETAILTECH JAPAN 2006」の日本シンボルテクノロジー・ブースで、同システムを出展する予定。