カリフォルニア州パロアルト発--Hewlett-Packard(HP)は今後数日中に、大規模な広告キャンペーンを開始する予定である。同社は無限大の記号を使ってIntelのItaniumを搭載したサーバ製品「Integrity」ラインの可能性を示そうとしている。
HPの最高経営責任者(CEO)であるMark Hurdは米国時間3月2日、当地の本社オフィスで開催された顧客との会合で、Integrityラインに対する同社のコミットメントをアピールした。
このキャンペーンは数日中に開始されると、HP広報担当のDon Gentileは2日に述べた。HPは窮地に立つハイエンドのItaniumプロセッサを使用した製品に対し、大規模な投資を約束しており、今回のキャンペーンはその一環である。IntelとHPは、製品の遅延やソフトウェアの不適合、初期の業績不振などの要因により失速しているチップの勢いを回復しようと、こうした取り組みを主導している。
「HPは今後5年間に渡り、年間10億ドルをIntegrityに投資していく」とHurdは同イベントのなかで述べた。これは、複数の企業が2010年までにItaniumの普及拡大に100億ドルを投じる予定であると計画していたが、このうち半分をHPが分担するということを意味する。「この10億ドルは研究開発やソフトウェア、ハードウェア、サービスに投じられる」(Hurd)
「Itanium Solutions Alliance」のメンバー企業には、HP、Intel、Unisys、Silicon Graphics、Oracle、Red Hat、Microsoft、富士通が含まれている。
HPはこのキャンペーンの後まもなく、Integrityラインのトップエンドにある「Superdome」製品のアップグレードを行う。同社は3月後半にコード名「Arches」と称するチップセットを搭載した第3世代のSuperdomeモデルを発売する予定である。
「数週間内に、わが社は処理能力を最大30%増やした新しいIntegrityのチップセットを導入する予定である。これには予期した、あるいは予期されないダウンタイムを大幅に削減する新たなアベイラビリティ機能を加えた」とHurdは述べている。
このシステムにはIntelの次期Itaniumバージョンである「Montecito」を搭載して出荷される予定であったが、Intelは同プロセッサの公開を2005年から2006年半ばに延期した。HPでは、既存のItaniumバージョン「Madison」のままでもパフォーマンスが30%向上するために魅力的であると考えている。HPはMontecitoが入手でき次第、顧客にMontecitoへのアップグレードを奨励するインセンティブも計画している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ