マイクロソフト、Virtual Serverの次期バージョン投入を2007年に

文:Stephen Shankland(CNET News.com)
編集校正:坂和敏(編集部) 2006年03月29日 12時53分

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 Microsoftが「Microsoft Virtual Server」の新バージョン投入を2007年前半に延期した。「Microsoft Virtual Server」は、1台のコンピュータ上で複数のWindows OSを同時に動かす技術だ。

 「Virtual Server 2005 R2」のService Pack 1(SP1)では、IntelおよびAdvanced Micro Devices(AMD)の仮想化機能がサポートされることになっている。これまで、同SP1は2006年第4四半期に登場する予定だった。Microsoft関係者が米国時間28日にこの予定変更を正式に認めた。

 Microsoftは今回の延期発表前にも、Windows VistaとOffice 2007の発売延期を発表していた。「スケジュールより品質が常に優先される」とMicrosoft関係者は述べている。

 Microsoftの有力ライバル各社も同様の挫折を味わっている。この市場をリードするVMwareは、最上位製品の次期バージョン「ESX Server version 3.0」を2006年3月末までにリリースする予定だったが、同社も投入時期を3カ月延期した。もう1つの主要ライバルであるオープンソースのXenプロジェクトも、同製品のバージョン3.0を2005年8月までにリリースする計画だったが、実際のリリースは同年12月までずれ込んだ。

 サーバー管理者らがマシンの消費電力を抑えつつ、もっと多くのタスクを処理させようとするなかで、1台のマシンで複数のマシンを代用することが可能な仮想化技術が大きな話題を集めている。仮想化は主流の技術になりつつあり、特にx86プロセッサによってその設計や利用が容易になったことで、その流れに拍車がかかっている。

 MicrosoftのJames Ni氏(サーバ仮想化グループ、プロダクトマネージャ)によると、Virtual Server 2005 R2 SP1のベータ版投入は、これまでの計画通り第2四半期になるという。

 さらに、この新バージョンには「Volume Shadow Services」も搭載され、1台のコンピュータ上で動くすべてのバーチャルマシンのバックアップを同時に行うことが可能になると、Ni氏は述べている。この機能を利用すれば、バーチャルマシンをすべて正常に再起動することができ、顧客はサーバの障害をそれほど気にしなくても同ソフトウェアを利用できるようになる。

 「簡単に言うと、これはホスト上で動作しているすべてのバーチャルマシンについて、そのスナップショットを撮れるようにするものだ。そうすることで、Data Protection ManagerとVirtual Serverなどを併用し、確実なバックアップや復旧が行えるようになる。ホスト全体と、バーチャルマシンすべてを、うまくまとまった形でリカバリすることができる」(Ni氏)

 Microsoftはこの市場で、EMCの子会社であるVMwareと激しい競争を繰り広げており、またXenプロジェクトとの競争も激しさを増しつつある。Xenは、SUSE Linux Enterprise ServerとRed Hat Enterprise Linuxの次に登場するバージョンに組み込まれることになっている。

 しかし、Microsoftも懸命にこの動きに加わろうとしている。同社は12月にVirtual Server 2005 R2の価格変更を行い、 それまで999ドルだったEnterprise Editionを199ドルに、また499ドルだったStandard Editionを99ドルで販売するようになった。このStandard Editionは最大4基のプロセッサを搭載するサーバで動作し、それ以上大型のマシンについてはEnterprise Editionが対応する。

 しかし、同時期にVMwareのほうも独自の動きを見せていた。同社は「VMware Player」を無料で提供し、また「GSX Server」製品を無償版の「VMware Server」にバンドルした。GSX ServerはMicrosoft Virtual Serverと直接競合するもので、VMwareはさらにハイエンドの「ESX Server」については有料で提供している。

 Microsoftは現在、Vertual Serverの後継製品となる「Viridian」(開発コード名)というハイパーバイザーソフトに大きな注意を向けている。Virtual ServerがWindowsを基礎として必要とするのに対し、ハイパーバイザーはさらに低いレベルで動作するソフトウェアで、ESX ServerとXenにはともにこのハイパーバイザーのアプローチが採り入れられている。

 Viridianの大きな変更点は、64ビットのバーチャルマシンをサポートすることだとNi氏は説明している。これにより、Microsoftはすでに64ビットのバーチャルマシンをサポートしているXenとVMwareに追いつくことになる。

 ただし、Viridianの登場は早くても2008年以降になる。同ソフトウェアは、Windows Vistaのサーバー版にあたるLonghorn Server(2007年登場予定)と連携するように考えられているが、Ni氏によるとViridianはLonghorn Server登場後18〜24カ月程度で出されるサービスパックに同梱される可能性のほうが高いという。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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