Dassault Systemesは3月15日、同社のビジョンである「3D for All」(あらゆるユーザーに3Dを)を具現する最上位ソリューション「Virtools Dev 3.5」プラットフォームに3D XMLフォーマットを採用すると発表した。
3D For Allを提唱するDassault Systemesは、リアルタイムの対話型環境で仮想的な製品を使ってエンドユーザーの使い心地を再現する総合ソリューションの提供を目指している。最上位のVirtoolsソリューションを3D XML技術に対応させることは、その第1歩という位置づけだ。
今回の3D XML採用でDassault Systemesは、Virtoolsを製品使用のシミュレーションや人間工学的視点からの検証、魅力的なショッピング空間づくり、トレーニングへの利用だけでなく、ブランド力強化、広告、Webマーケティングなどの用途でも使えるソリューションとして提供したいという。
たとえば、街を走るクルマからの眺めを映像で表現することが容易にでき、ユーザーには、ブラウザを通してオンラインで体験してもらえるようになる。大規模なバーチャルリアリティ環境の構築にも対応する。
3D XMLは、XMLをベースに開発された汎用フォーマット。高精度な3Dコンテンツをリアルタイムに共有できる。Dassault Systemesでは、すでにCATIA、DELMIA、ENOVIA、SMARTEAM、SolidWorksの全製品ラインに3D XMLフォーマットを採用している。