カシオ計算機は4月13日、A3対応高速カラーページプリンタ「SPEEDIA N3500」を発表した。価格は24万8000円、6月2日より発売する。
SPEEDIA N3500は、2003年に発表されたSPEEDIA N5100の後継機種となるもの。サイズは、幅590mm×奥行538mm×高さ388mm、重さ45kg。これはクラス最小・最軽量だという。デスクの下に設置したいという要望に応え、用紙補給やジャム処理などの基本操作は前面操作を前提に設計。左側面や背面はコーナーにピッタリ寄せて設置することができる。印刷速度は、A4サイズフルカラーが1分間あたり24枚(N5100:同23枚)、モノクロが同30枚(N5100:同29枚)。コストは、フルカラー印刷で1枚あたり約11.1円、モノクロで約2.8円。
SPEEDIA N3500は、コピーすると表面に文字が浮き出る「コピーガード印刷機能」や印刷の権限を設定し、不正なプリンタ使用を防止する「ユーザー限定印刷機能」など、高いセキュリティ機能や管理機能を持つのが特徴だ。オプション製品であるセキュリティソフト「SECUREGATE」やICカードリーダーを組み合わせると、SuicaなどのICカードやFeliCa搭載の携帯電話、Mifare搭載の社員証などを使って、本人だけがプリンタに出力できる「認証プリント機能」も使用可能。印刷物の紛失や覗き見などを防止することができる。このほかにテンキーからパスワードを入力して入力することもできる。
同社では、セキュリティ機能を強化することで、大規模企業のセクション向けプリンタとして訴求していきたい考えだ。また、コストパフォーマンスを重視した中小規模オフィス向けプリンタ「SPEEDIA N3000」も同時に発表した。認証プリント機能やユーザー限定印刷機能には対応していない。8月1日より19万8000円で販売予定だ。