先ごろ発表されたデータによると、第1四半期のサーバ市場においてAdvanced Micro Devices(AMD)の「Opteron」プロセッサが引き続きシェアを伸ばしているという。
AMDは米国時間4月25日、Mercury Researchのデータを引用しながら、Opteronが現在、サーバ市場に出荷される全x86サーバプロセッサの22.1%を占めていると発表した。
AMDによると、同社は第1四半期に、2005年第4四半期の16.4%からサーバ市場シェアを26%伸ばしたという。これは2005年第1四半期と比べると、250%以上の成長率だという。Mercury ResearchのプリンシパルアナリストDean McCarron氏は同データが正確であることを認めている。Opteronは2005年、Intelの「Xeon」プロセッサと比べて優れた性能を発揮し、世界の大手IT企業の一部が同プロセッサをとり入れ始めた。
Intelは先週、業績が低調であることを明らかにし、その理由の一部がAMDのシェア拡大にあると述べた。
Merrill LynchのアナリストJoe Osha氏が4月25日に発表した調査報告書によると、AMDのx86プロセッサ市場シェアは、第4四半期の21.4%から第1四半期には22%へと、わずかながら上昇しているという。
Merrill Lynchの関係者は声明で「(AMDは)自社の業績の素晴らしさを喜んでいるが、2006年、2007年を通じて現在のような目覚ましい伸びを持続しようと思うのなら、立ち止まっているわけにもいかないだろう」と述べている。
Intelは2006年内に、デスクトップ、ノートPC、サーバ用の新しいマイクロアーキテクチャに基づいた3種類のチップを新たに発表することで、現在優位に立っているAMDを迎え撃つ計画だ。初期テストでは、Intelが2006年末までに、性能面でAMDに追いつけることを予感させる結果が得られている。
数週間後には、AMDがDDR2メモリや新たなソケット技術に対応したプロセッサを発表するものと見込まれている。この新たなソケット技術によって、AMDのチップを採用したサーバのベンダーは、今後発売されるデュアルコアチップが使用するものと同じマザーボード上にクアッドコアOpteronプロセッサを装着させることが可能になるという。DDR2メモリのサポートは、AMD製品の性能を大幅に向上させることには、つながらないだろう。しかしDDR2メモリをサポートすることにより、将来の同社製チップは優れた性能を発揮するようになると見られる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ