日立製作所は6月2日、次世代ネットワーク(NGN:Next Generation Network)対応の通信事業者向けブレードサーバプラットフォーム「TC8000」の販売を開始した。局用交換機並みのシステム稼働率99.9999%を実現している。価格は個別見積もり。2006年7月より提供を開始する。
同プラットフォームは、通信機器向けブレードサーバ用ボード規格AdvancedTCA準拠のブレードサーバ「TC8000」と、その上で動く高可用性サーバマネージャー「PROGNET/HA」で構成する。ブレードサーバとしたため、処理量増大時にはブレードを追加することで容易に処理能力を増強できる。
OSは、キャリアグレードLinuxであるRed Hat Enterprise Linuxを採用。二重化やN+1予備構成といった冗長構成に標準対応し、サービス停止時間約1秒という「業界最短クラスの系切替時間」(日立)で障害発生時のサービスへの影響を極小化する。オンライン中ファイル更新、プラグイン、プラグアウト機能にも対応しており、サービスを中断することなくアプリケーションプログラムの更新が可能。
こうした仕様により、局用交換機と同等水準のシステム稼働率99.9999%(年間停止時間30秒以下)を確保し、「業界最高水準のリアルタイム性能を実現」(日立)した。
日立では、今後5年間で600システムの国内販売を見込む。また、6月7日から9日に幕張メッセで開催されるInterop Tokyo 2006に、TC8000を出展する。