NECは3月23日、通信およびサービス事業者向け次世代ネットワークNext Generation Network(NGN)関連事業への取り組みを強化するため、4月1日付けで組織再編を実施すると発表した。営業、システムインテグレーション(SI)、ハードおよびソフト開発などを統合する組織を新設し、NGN対応力と新市場開拓力を強化する。
NECでは、「これまで培ってきた大規模システム構築技術、ソフト技術、サービス提供ノウハウ、音声/データネットワーク構築技術、ハード技術などの連携、融合をさらに進め、成長戦略の実行を加速する」としている。
NGN対応力の強化策としては、通信/サービス事業者を対象にNGN構築に関する営業およびSIサービス、ハード/ソフト開発を担当する部門「キャリアネットワークビジネスユニット(BU)」と、次世代サービス基盤システムや大規模ミッションクリティカルシステムの構築に関する営業およびSIサービス提供を担当する部門「官庁・公共・金融・通信ソリューションBU」を新設する。また、ネットワーク領域のソフト開発面では、全社的なソフト事業戦略を推進する中核部門として「ソフトウェア事業推進ユニット」を新設する。
新市場開拓力の強化策としては、企業向け新ソリューション創造を推進する部門「企業ソリューションBU」を新設する。コンサルティング、IT、ネットワーク、アウトソーシングなどを結集し、100%子会社化する予定のNECインフロンティアと連携させ、製品開発を強化していく。さらに、ハード技術とソフト技術を一体化し、製品の開発強化やコスト競争力および品質の強化、販売拡大などを推進する部門「ITプラットフォームBU」も新たに設ける。