インテルがデジタルホームを実現するためのPCプラットフォームとして推進する「Viiv」。このViivはどこまで進化を遂げたのか。インテルは6月23日、都内にてViivの現状を説明する記者セミナーを開催し、Viivが近い将来ハードウェアとソフトウェアの両面からアップグレードされるとした。
説明にあたったのは、インテル マーケティング本部長の阿部剛士氏。同氏は、まずハードウェア面のアップグレードについて、「第3四半期に新プラットフォーム「Bridge Creek」(開発コード名)が登場する予定だ」と述べた。Bridge Creekには、7月に発表が予定されている新型プロセッサ「Intel Core 2 Duo」が搭載される。このプロセッサは、「Conroe」(開発コード名)と呼ばれていたものだ。

また、ソフトウェアについては、これまでのバージョン1.0から1.5にアップグレードされる。Viivソフトウェア1.5の特徴として阿部氏は、メディア管理機能とリモートユーザーインターフェース機能、ハブコネクトテクノロジを挙げている。
メディア管理機能とリモートユーザーインターフェース機能により、例えばリビングルームのPCと他の部屋のPCをつないで管理し、両PCで同じインターフェースを再現できるほか、ひとつのPC内にあるコンテンツを他のPCでも見ることができるようになる。また、ハブコネクトテクノロジにより、ネットワークの設定が簡素化され、PCに接続された機器をすべて図で表示できる。
バージョン1.5は、すでに完成しており、メーカー各社から発表されるViiv対応の次期PCには新バージョンが搭載された状態で出荷される。また、Viiv対応の周辺機器にCD-ROMとして同梱されるほか、インテルのウェブサイト上でも夏にはダウンロード可能となる予定だ。