HP、Debian Linuxのサポートを表明

文:Stephen Shankland(CNET News.com) 翻訳校正:編集部

2006-08-15 18:35

 Hewlett-Packard(HP)が米国時間8月14日、オープンソースのDebian Linuxをサポートすることを明らかにした。

 HPでオープンソースやLinuxを担当するワールドワイドマーケティングマネージャーのJeffrey Wade氏は、HPでは「複数の顧客が、Debianをサポートしないのかと繰り返し問い合わせてきた」ことを受け、こうした要求に応じることを決定したと述べている。もっとも、Red HatやNovellは引き続き、HPの主要なLinuxパートナーであり続けるという。

 HPはサンフランシスコで開催中のLinuxWorld Conferenceにあわせて、今回の発表をした。

 HPは保証期間内のサーバについて、Debianのインストールや設定などの技術サポートを提供するとWayne氏は述べる。さらに2006年内に、Debianにまつわる問題の解決を支援する「Care Pack」を販売する予定だと同氏は言う。

 Linux市場では、Red Hat Enterprise LinuxやNovellのSUSE Linux Enterprise Serverといった有償バージョンが常に無償のLinuxディストリビューションと比較され、それゆえに価格圧力をかけられている。今回の動きはこうした状況を如実に反映している。

 HPでは、Linuxを求めるユーザーが「料金の支払いや契約の更新を求められず、より付加価値の高いディストリビューションを手に入れることはできないか」と悩んだ挙げ句に、Debianのサポートを依頼してきたとWade氏は述べた。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    生成 AI 「Gemini」活用メリット、職種別・役職別のプロンプトも一挙に紹介

  2. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

  3. セキュリティ

    迫るISMS新規格への移行期限--ISO/IEC27001改訂の意味と求められる対応策とは

  4. ビジネスアプリケーション

    急速に進むIT運用におけるAI・生成AIの活用--実態調査から見るユーザー企業の課題と将来展望

  5. セキュリティ

    マンガで分かる「クラウド型WAF」の特徴と仕組み、有効活用するポイントも解説

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]