SAPジャパンは8月17日、電子/電気/精密部品などのハイテク業種向けERP設定自動化ツール「SAP Best Practices for High Tech」の提供開始を発表した。また、テクノスジャパンは同ツールに独自開発のシナリオを追加し、「Fact - Best Practices for High Tech」として同日より提供を開始した。
SAP Best Practices for High Techは、汎用的な機能を備えるERP設定自動化ツール「SAP Best Practices」をベースに、ハイテク業種の業務向けシナリオや機能モジュールを付加したパッケージ。業界特有の業務シナリオや機能モジュールをあらかじめ定義して提供することで、作業工程を自動化し、工数の大幅な削減を実現できるという。
同ツールに対し、テクノスジャパンは独自に4種類のシナリオを加えて提供する。「事前定義済みシナリオなどを活用すると、従来の標準的な導入方法に比べ、導入期間および費用の約30%削減が可能」(SAPジャパン)。各シナリオの概要は以下のとおり。
- 販売プロセスから生産プロセスへの連携を強化したシナリオ:見込みと需要予測に関連する
- 外注加工シナリオ:有償支給を想定した外注加工プロセスを実現する
- 在庫管理シナリオ:ロット管理機能を用いたさまざまな業務ニーズをカバーする
- SCMシナリオ:販売事業計画を用いた見込みの入力から各種生産方法への連携と、LIS/SIS機能による販売分析を盛り込んだ一連のSCMプロセスを実現する