マーチャンダイジング分野に注力し、ROIを証明できるソリューションを提供したい--JDAソフトウェア・ジャパン - (page 2)

井村禎章

2006-09-28 19:30

--幅を広げるためには、買収製品を導入する必要があります。製品統合、もしくは製品連携の計画はどうなっていますか。

西本 2007年第1四半期に、製品スイートとなる「SSDM(Strategic Supply and Demand Management)7.4」を出荷します。これは、計画系のソリューション群を統合するもので、ワークフロー機能も備え、高いスケーラビリティを持つシステムになります。PMMや他ベンダー製基幹システム、ホストシステムからデータを吸い出してPKB(Portfolio Knowledge Base)データベースにデータを集約し、それを計画系で使うというイメージです。また、全製品を.NETによって連携させるほか、ユーザーインターフェイスの統一も進めます。

--製品統合は、なかなか簡単にはいかないものですが。

西本 ビジネスプロセスが絡みますから、実装するのが難しいことは事実です。ただ、SSDM 7.4は、データ層を明確に定義することで、データは同じものを使いながら計画に生かすという仕組みです。このため、すべてを一度に導入しようとするとフローの定義に時間がかかるでしょうが、段階的に入れていけばうまくいくと確信しています。

--日本での出荷予定は?

西本 基本的に日本語環境でも動くはずですが、検証作業は必要です。それを終えてから出荷という流れになります。

--最後に、日本法人のビジネス目標について聞かせてください。

西本 現在、アジア太平洋地域はワールドワイドの10%の売上となっています。2年後に、日本だけで10%を取りたい。マニュジスティックスとの統合はスムーズで、優秀な社員が残ってくれています。

 ワールドワイドでは、新規顧客の獲得より既存顧客への追加提案に重点を置いていますが、日本やアジア太平洋地域は新規顧客を増やすフェーズです。われわれのソリューションの価値を提案するにあたって、ROIを証明できるような仕掛けを作っていきたいと考えています。

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