Microsoftは米国時間11月6日 、開発者向けのツールセット3種類をリリースした。同社ではこれにより、「Windows Vista」「Office 2007」およびウェブ向けのアプリケーション構築を開発者に促す意向だ。
Microsoftは、スペイン・バルセロナで開催する「Microsoft TechEd Europe」と米ラスベガスでの「VSConnections」にあわせて、最新の開発ツールセットを発表した。
そのうちの1つは、Windows Vistaアプリケーションの構築や運用を行ううえでの基盤となる「.NET Framework 3.0」の製造工程向けリリース。また同社は.NET Framework 3.0を「Visual Studio 2005」の拡張機能としても提供開始している。開発者はこれを利用して、Vistaで新しくなるユーザーインターフェース、セキュリティ機能、コミュニケーションシステムを利用するアプリケーションを作成できる。
Vistaのリリース時期は、企業顧客向けが11月30日、一般消費者向けが2007年1月となっている。
2つ目のツールは、「Visual Studio 2005 Tools for Office」のRTM版だ。開発者はこれを利用することで、Excel、WordをはじめとしたOffice 2007で提供されるプログラムを利用したアプリケーションを構築できる。Office 2007も、2007年初めに一般提供される予定だ。
Microsoftでグループ製品マネージャーを務めるBrian Goldfarb氏によると、このアドオンツールを利用することで、開発者は「リボン」と呼ばれる新しいユーザーインターフェイスやその他の機能を生かしたアプケーションを作成できるという。
3つ目は、Microsoftはウェブ開発ツールキット「ASP.Net AJAX」(開発コード名:Atlas)のBeta 2。
Atlasは、2006年の終わりに一般提供が開始される予定だ。Goldfarb氏によると、同ツールの正式版は、Microsoftの3種あるShared Sourceライセンスのどれかを利用して無償でダウンロード可能にするという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ