Salesforce.comは米国時間11月27日、先だってリリースされた同社のオンデマンドプログラミング言語「Apex」に関して、複数の新機能を発表した。
これらの新機能は、Apexの拡張ソリューション「ApexConnect」として販売される。Apexは、Salesforceが10月にリリースしたJava風のプログラミング言語で、ユーザーが独自のアプリケーションおよび拡張を同社のオンデマンドサービスに追加するためのもの。
ApexConnectには、「ConnectOut」や「ConnectOracle」などのオンデマンドエンタープライズアプリケーションが含まれる。これらのアプリケーションは、Salesforceのプラットフォームに、他社のデスクトップアプリケーションおよびオンラインサービスなどを統合するのに用いる。
例えばConnectOutを利用すると、新たなユーザーが加わったり、販売が完了したりしたことでSalesforceのデータが変更された場合、ミドルウェアやメッセージバスといった他のアプリケーションにその旨を通知することが可能になるという。ConnectOutは、Salesforceが年末に予定しているアップグレードの一環としてリリースされる。
ApexConnectは、Microsoftの「Office」および「Outlook」、「Lotus Notes」、「SAP R3」、「Oracle 11i」などのアプリケーションのコネクタとして機能する。一方のConnectOracleは、あらかじめ用意されたテンプレートを使ってSalesforceとOracle 11iを簡単な手順で統合し、Oracle 11iのユーザーがSalesforceのフロントオフィスおよびバックオフィス顧客データにアクセスできるようにするものだ。
Salesforceは2007年初頭から、「Salesforce Enterprise Edition」および「Unlimited Edition」ユーザーにConnectOracleを提供し始める予定で、年間利用料金は1万2000ドルとなる。同社は最近、SalesforceとSAP R3を統合する「ConnectSAP」も発表している。
ApexConnectは、「Salesforce AppExchange」の1カテゴリとなるという。AppExchangeでは、230社以上におよぶパートナー企業がホストアプリケーションを共有している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ