富士通はこのほど、総務省の委託研究である「ユビキタスネットワーク制御・管理技術」プロジェクトにおいて、大規模ネットワークでオンデマンドでの品質保証(QoS)を実現する技術を開発したと発表した。
今回開発された技術は、「いつでもQoS(オンデマンド品質保証サービス)」と呼ばれ、大規模ネットワークを複数のドメインに分割して管理制御する「ドメイン間連携制御技術」とWebサービスによるオンデマンド品質保証機能APが特徴。APIを用いて品質保証要求ソフトウェアを作成し、ハイビジョン映像の配信や監視カメラ映像の伝送など、任意のアプリケーションの品質保証をマルチドメイン環境でも実現できる。
これにより、必要な時だけ監視カメラの映像を高品質で見るなどのサービスが可能になる。マルチドメイン構成にすることにより、受付処理時間が単一ドメインの場合の約2分の1になったという。
今後、ネットワークの通信品質の劣化を瞬時に判断するようなネットワーク計測技術と連携し、計測結果に基づいた動的な品質保証サービスへの応用を図る。