IBMは2006年12月、契約違反と特許侵害を理由にPlatform Solutions Inc.(PSI)を提訴した。その1カ月後、今度はPSIが、同社の容疑を否認すると同時に、IBMがメインフレームサーバ市場の独占状態を悪用しているとして、対抗訴訟を起こした。PSIは、ItaniumベースのサーバでIBMのメインフレーム用OS「z/OS」などのソフトウェアを使用可能にする技術を販売している。PSIの提訴についてIBMにコメントを求めたが、回答は得られなかった。
PSIは訴状で、「IBMは、消費者の選択肢を消去し、同社のメインフレームコンピュータに対し唯一実行可能な競争手段を破壊しようとしている。そして、その目的のために、同社のOSと一緒にIBM製メインフレームコンピュータを購入するか、今使っているIBM製メインフレームコンピュータを継続使用するかという条件を付けることで、同社のメインフレームコンピュータとメインフレーム用OSを抱き合わせている」と述べている。
PSIの製品管理およびマーケティング担当バイスプレジデントであるChristian Reilly氏は、さらに次のように付け加えた。「仮に、MicrosoftがPCとPC用OS市場で独占力を有しており、その独占的地位を維持、保全するためにHPやDellなどのPCメーカーに対するWindowsのライセンス供与を拒否したとする。現在、IBMはこれと同等の行為を行おうとしている」
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したも のです。海外CNET Networksの記事へ