Microsoftは、フィッシング詐欺に対抗する「Internet Explorer 7」(IE 7)の新機能のスイッチを静かに入れた。
取材に応じたMicrosoftのWindows担当プロダクトマネージャーであるMarkellos Diorinos氏によると、同社は1月上旬、コンピュータシステムに変更を加え、新しい高信頼性証明書に適合するウェブサイトをIE 7で閲覧した際に、アドレスバーが緑に表示されるようにしたという。
「われわれは、これをうまく機能させるために必要なパーツの多くを配備してきた。そして、すべての可動部品の準備が整う段階に近づきつつある」と、Diorinos氏は語った。Microsoftは、米国時間2月5日から9日にかけてサンフランシスコで開催される「RSA Conference 2007」で、緑のアドレスバーを宣伝する計画だ。RSA Conference 2007は、Microsoft会長のBill Gates氏が始めた年次セキュリティ情報カンファレンスだ。
フィッシング詐欺撲滅の新たな武器となる色つきのアドレスバーは、ウェブサイトの信頼性を保証する目印としての役割を担うもので、当該サイトで取り引きしても大丈夫という青信号をネットユーザーに示す。緑のアドレスバーはすでに、VeriSignやオンラインストアのOverstock.comなど、信頼性の高いサイトにアクセスすると表示されるようになっている。