インターネットで出回り、ヒットしたビデオの中でわたしが覚えている最初のものに、現在はMicrosoftの最高経営責任者(CEO)となったSteve Ballmer氏がステージ上を駆け回っては、「開発者、開発者、開発者」と連呼するというのがあった。
実際のところ同氏のこの発言は、非常に重要なポイントを衝いていた。とりわけエンタープライズ分野において、独立系ソフトウェアベンダー(ISV)や付加価値再販業者(VAR)は、いまだにMicrosoftの成功の鍵を握る存在だ。
これまでオープンソース界には、ISVやVARは存在していなかった。ISVやVARばかりでなく、いかなる存在も派生してこなかった。これは、オープンソース運動の神髄が自己組織という概念にあるからだ。
だがついに、ISVやVARと同様の働きをする組織が生まれようとしている。米国時間2月15日から始まる「LinuxWorld」でデビューする予定の、Open Solutions Alliance(OSA)がその組織だ。