日立製作所は2月28日、統合サービスプラットフォーム「BladeSymphony」製品系列向けのサーバ仮想化機構「Virtage」付きサーバモジュール「BS1000」を発表した。3月2日に販売を開始する。出荷開始は3月23日。税込み価格は228万9000円からとなる。
BS1000は、ハードでサーバ仮想化環境を実現できるVirtage対応サーバモジュール。論理サーバは物理サーバと同等の動作環境になることから、OSやアプリケーションを改変せず利用できるという。日立では「従来のソフトによるサーバ仮想化環境に比べてリソース利用の効率性に優れ、かつ基幹業務用途にも適用可能である高信頼な仮想化環境を提供する」としている。
プロセッサは、デュアルコア版Itanium 2 9050(動作周波数1.60GHz)/9040(同1.60GHz)/9015(同1.40GHz)が最大2個。メモリ容量は最大32Gバイト。対応OSは、Red Hat Enterprise Linux AS4.0またはWindows Server 2003 Enterprise Editionとなる。
BS1000に搭載するVirtageは、新たにハードベースのファイバチャネルアダプタ共有方式を採用し、論理サーバのディスク共有機能を高効率化したという。また、N+1コールドスタンバイ対応で、高信頼化を図った。
「IT資産の有効利用が可能になるため、サーバ台数の削減やソフトライセンス費用および運用コストの最適化を図ることができ、総所有コスト(TCO)を約30%削減可能」(日立)
日立は、Virtage仮想化システム向け導入支援サービス「ソリューションサービス for Virtage」の提供を3月2日に始める。同サービスでは、導入計画策定から、システム設計/構築/運用/保守まで総合的にカバーする。価格は個別見積もり。