小型組み込み機器用のリアルタイムOS「μT-Kernel」が無償公開

CNET Japan Staff

2007-03-29 13:52

 T-Engineフォーラムは3月28日、小規模なマイコンに対応した「μT-Kernel(マイクロティーカーネル)」を無償公開した

 μT-Kernelは、32ビット以上の高性能CPUに対応した「T-Kernel」や「T-Kernel Standard/Extension」といったT-Kernelファミリー製品の一部として提供され、8ビットや16ビットクラスのCPUに対応する。家電製品や車載用途などでの利用が見込まれる。

 リファレンスコードは、英ARM製の「ARM7」とルネサス テクノロジ製の「H8S」に対応。T-Kernel仕様と高い互換性を持ち、小型の組込み機器でも利用しやすいように、プログラムの動的ロードなどの拡張機能やMMUを必要としない設計にするなどの対策がとられている。

 また、ハードウェアに依存する部分を明確に分離することで、さまざまなCPUへの移植が容易という。

 配布ライセンスには、「μT-License」を導入。一定の条件に従うことでT-Engineフォーラムから配布されるμT-Kernelの再配布を許諾するほか、T-Engineフォーラムの会員が希望するとソースコードの利用表示義務が免除される規定が盛り込まれた。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    マンガでわかる脆弱性“診断”と脆弱性“管理”の違い--セキュリティ体制の強化に脆弱性管理ツールの活用

  2. セキュリティ

    ChatGPTに関連する詐欺が大幅に増加、パロアルトの調査結果に見るマルウェアの現状

  3. セキュリティ

    情報セキュリティに対する懸念を解消、「ISMS認証」取得の検討から審査当日までのTo Doリスト

  4. セキュリティ

    従来型のセキュリティでは太刀打ちできない「生成AIによるサイバー攻撃」撃退法のススメ

  5. セキュリティ

    ISMSとPマークは何が違うのか--第三者認証取得を目指す企業が最初に理解すべきこと

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]