Advanced Micro Devices(AMD)は米国時間4月9日、2007年度第1四半期(3月31締め)の売上予測を下方修正し、12億2500万ドルになりそうだとの見通しを示した。 同社は2006年度第4四半期決算を発表した際、第1四半期の売り上げは16〜17億ドルになりそうだと述べていた。
同社のプレスリリースによれば、第4四半期に比べ、再販チャネルでの出荷数と販売価格が落ち込んだComputing Solutions部門において、売り上げが顕著に低下しているという。
AMDでは、2007年度の設備投資を5億ドル削減することや、経費を節減すること、人材採用を抑制することなどの対応策を発表している。より詳しい情報は4月19日の第1四半期決算発表時に明らかにするという。
AMDは2007年度第1四半期の売上高について、3月初めにも、予測値を下回る見通しであるとの警告を発している。このとき、最高経営責任者(CEO)のHector Ruiz氏は、Morgan Stanleyが主催したTechnology Conferenceで目標未達成の原因について説明し、Dellなどの大口顧客に合わせて流通戦略を変更した過程で問題が発生したことが原因だと述べていた。また前回の警告同様、今回も第1四半期の利益に対する影響については言及はない。ただし、3月初めの警告時にRuiz氏は「売り上げが落ち込んだときに利益を維持するのは難しい」と述べている。AMDは最大のライバルであるIntelとの価格戦争に突入し、ここ1年間は売上高と粗利益が低下している。